セミコンフォレスト推進会議 会長
国立大学法人熊本大学 学長 谷口 功
世界的なIT産業の潮流の中で、人件費等のコスト・アドバンテージを持つアジア諸国の台頭、製品単価の下落等の影響もあり、昨今、日本企業は厳しい経営状況下にあります。しかし、熊本県は,豊富な地下水、良質の労働力、半導体関連の装置産業や製品産業の集積等により、国内での優位性を維持しています。豊かな自然の中で半導体関連産業が森のように茂っていく将来像をイメージした「熊本セミコンダクタ・フォレスト構想」(平成15年3月策定)の下で、本県の半導体関連産業の基盤を強化し、さらなる集積を図る活動が不断に進められてまいりました。 本県の半導体産業は、大手半導体メーカーの誘致から40年を経て、他県から羨望の的になるほどの企業集積が進みましたが、発展著しいアジア各国との競争に打ち勝つためには新技術を用いた高度な半導体デバイスの製造及び半導体製品の新しい応用などが益々重要になっています。
国立大学法人熊本大学は、その使命の一つとして、地域の産業振興と文化の向上を目的として「地域貢献」を宣言しています。熊本大学は、県内の学と産がより一層協力し連携を深めることにより、熊本県が半導体関連産業の日本一の集約拠点地域として益々発展していくために、これまでにも増して尽力いたします。 周知の通り、本県の半導体産業界への産学官連携の推進母体としての役割を果たすのが「セミコンフォレスト推進会議」です。本推進会議は、人材育成、地場企業の技術力等の高度化、新産業創出、研究開発等に積極的に関わり、多面的なネットワーク形成や情報発信により半導体・液晶及び情報家電関連産業のさらなる強化を図るための司令塔として、地元産業界から大きな期待が寄せられています。今日の世界的な経済不況の中で半導体産業を取り巻く環境も先行き不透明な状況下にありますが、ピンチはチャンスという言葉が有ります様に、困難は次への改善・発展への好機であると捉え、常に積極的で前向きの発想から、皆様方と新たな発展への道を切り拓いていきたいと思います。
セミコンフォレスト推進会議の会長として、産業界や熊本県との連携を密にして、この推進会議を名実共に産業界を牽引する存在として機能させてまいりますので、何卒、本推進会議の趣旨をご理解、ご賛同いただき、本推進会議への積極的なご参加、ご協力を切にお願い申し上げます。