2021年12月に入って膵臓癌の診断が下り、父の抗がん剤治療がスタートしました。
こちらではその様子を記していきます。
・67歳男ステージ3膵臓癌 |
抗がん剤治療開始初日の副作用
抗がん剤の治療が始まり、以下を投与しました。
- グラントロン
- デキサート
- アブラキサン
- 生理食塩水
- ゲムシタビン
初日の副作用は、ありがたいことにほとんどないようでした。
アブラキサンとゲムシタビンのペアでは100%毛が抜けるそうで
「もう毛が抜け始めました」と写真を送ってきて、「あ、これは元からか」と冗談を飛ばす始末。
相変わらず背中部などの痛み、暖かい食べ物が喉を通りにくいなどの症状はありました。
しかしそれは抗がん剤をいれる前からあったものなので、抗がん剤で初日からどうこうといった症状は見られませんでした。
抗がん剤1クール目第1週の副作用
初日は特に何も影響が出ませんでしたが、日を追ってしんどくなってきたようです。
父に出た副作用は主に下記の通り。
- 味覚異常
- 食欲不振
- ふらつき
- 便秘
- 倦怠感
抗がん剤投与翌日以降の様子
少しふらつきや食欲不振が見られてきました。
しかし、痛み止めがきいていいる間は職場に出て少し作業をする元気も見られました。
2日目になると抗がん剤が身体に影響を及ぼし始めたらしく、寝ている時間が増えました。
食べ物は基本的に何を食べてもまずく感じるとのことでしたが、甘いさつまいもやいちごは食べやすかったらしく、食べていました。
家族といる時は無理に食べようと頑張っていましたが、冷たいモノ(冷やしうどん、フルーツ類)しか受付なくなっていっていました。
抗がん剤を投与し始めた時は孫とも遊ぶ元気がありましたが、今は辛くてそれどころではない様子。
痛み止めの効きが悪くなり、夜は痛みで3回ほど起きて寝られない様子でした。
8時間おきにロキソニン、痛い時にモルヒネを入れていますが、あまりきいていないようでうずくまって痛みに耐えている様子を家族は見守るしかありませんでした。
父の場合、モルヒネよりロキソニンの方が痛みの緩和に効果があったようで、薬が飲めるようになるまでの時間を指折り数えていました。
仲良くしていた同じ歳の方が肺がんで抗がん剤治療の前の週に亡くなったこともあり、精神的にもダメージを受けている様子が見られました。
母も痛みに耐える父を看護することに必死で、家事もできずに疲れ果てています。
抗がん剤治療開始時に家族が注意すべきこと
抗がん剤治療が始まり、抗がん剤投与後、嘔吐物や排泄物から抗がん剤の成分が出ることがあるらしく、最初に医師からトイレ指導がありました。
影響は抗がん剤投与後2日程度残るとのこと。
抗がん剤投与後のトイレ
- 立ってしない(男)
- 使用後は蓋をして流す
抗がん剤投与後、排泄物からの飛び散りを防ぐため、男性は座って用をたし、使用後は必ず蓋をして流すようにと指導されます。
小さい子供がいる場合は別々のトイレでしたほうが良いとのことで、投与後は我が家は同じ家に止まらず弟夫婦の家にお世話になることになりました。
膵臓癌を患った父は立ってする派でしたが、痛みがひどくなってからは立ってする体力もなくなって座ってしていたため違和感はなかったようです。
抗がん剤投与後の普段の生活
吐瀉物や排泄物からは抗がん剤の成分が出ると言われましたが、その他汗・唾液などからはあっても少量だけとのことでした。
お風呂の順番も気にするほどではないようでしたが、念のため抗がん剤治療中は家族の一番最後に入る方が良いようです。
1歳と3歳の孫がどうしても「おじいちゃん、おじいちゃん」と付きまとうので、お父さんも抗がん剤の成分が孫に悪影響を与えないかを心配していました。
ご飯を食べる時は、残り物のシェアなどはやめたほうが良いですが、一緒に食卓を囲むのは問題ないそうなので、痛みが引いているうちに食事をしました。
その他特別に普段の生活で気をつけるのは嘔吐があった時やトイレ掃除の時は手袋などをして直接触らないようにすることくらいだそうです。
抗がん剤治療が始まって毒物のような扱いをされると二重、三重の苦しみがありますが、変わらず生活できそうなのは救いです。
母は、「これからこれが、私たちの新しい生活になっていくんや。」と覚悟を決めたようでした。
最後に
痛みに耐えているのを見るのは辛い膵臓癌抗がん剤治療1クール目第1週の様子でした。
まだまだ始まったばかりですが、がんが小さくなって手術ができることを祈って抗がん剤治療を家族一丸で行っていきたいと思っています。