68歳の父は膵臓癌のステージ4で食事がうまくできない状態が続いていました。
栄養点滴でなんとか栄養を入れていたため、この度CVポートの埋め込み手術を行いました。
CVポートの埋め込み手術を実施
父は膵臓癌を患って2ヶ月で体重が15キログラムほど低下しました。
抗がん剤は体力の低下で投与も2回で終了し、主治医には治療できないので緩和ケアに移行しましょうと1月初旬に通告されたところです。
せめて栄養を点滴で、と毎週栄養点滴とビタミンCの点滴を1度行っています。
しかしそれも、腕があざだらけになり、見るも耐えなくなってきました。
また、高濃度のビタミンCを点滴するにも腕ではできないということで、
2月初旬にCVポートの埋め込み手術を行いました。

皮膚の下に埋め込んで栄養点滴などをするために使用します。
- 見た目では埋め込んだ部分はそれほど目立たず、生活にほとんど支障がない
- 体に異物を埋め込む外科手術をするため、合併症が起こる可能性がある
通常は部分麻酔でするようですが、父の場合は体力もなかったので大きな病院で全身麻酔で手術を行って取り付けてもらいました。
幸い何事もなく取り付けは完了し今後の点滴では腕に痛い思いをさせずに栄養を取ることができそうです。
現在の状況
父は癌が大きくなり、体力も落ちていく一方でしたが、2つ大きなイベントがありました。
体調が優れない中の結婚式
1週間ほど前に妹の結婚式がありました。
式ではバージンロードも手紙の朗読場面も、お客様のお見送りも自分の足で立って出席することができたのでよかったです。
大役を果たせて終わった後はぐったりしていました。
父としてはやり切れてほっとしたようでした。
実はこの時体重が44kgまで減少しており、式でも何も食べられずに悪化の一途を辿っている状態でした。
体調が少し改善:引っ越し
しかし、その後少し食欲も戻り、現在は少しですが体重も増え、顔色もよくなりました。
そのきっかけは次男宅への引っ越しでした。
なぜ引っ越しをしたかというと・・・個人的な話になりますが、以下。
父と母が暮らしている家は中古で購入した一軒家で、母には
「リフォームするから最初はこれで我慢してくれ」
と暮らし始めたそうです。
しかし、子供の教育にもお金がかかりリフォームすることもできずに現在もそのままの状態。
父はなんとか母に新しい家に住まわせてあげたい、と思っているようでした。
そこで、子供たちで資金を出して建て替えを急いですることになりました。
「父が生きているうちに2人で新しい家での思い出を少しでも作ってもらいたい」
と急ピッチで話は進み、家の解体のために父と母は近くの次男の家に一時的に引っ越しをしたのが1週間前。
そこに引っ越してから急に食欲・体調がマシになったようです。
「ここはあったかいし天国や」
と言っていました。
以下の理由で体調が少し改善したと思われます。
- 古い家では隙間風が酷かったが、次男の家は新居なので暖かいこと
- 次男の家ではマットレスで寝ていること
- 子供・孫と一緒にご飯を食べるので頑張って食べる気になること
これは建て替えの副産物ではありますが、良かったです。
古い家は思い出はありますが、やはり体にはキツかったようです。
がん闘病において、精神的な面の大きさを改めて感じた出来事でもありました。
今後の治療について
前回のブログでもお伝えした通り、主治医には薬物療法ももうできない、とサジを投げられています。
そのため、来週はセカンドオピニオンを聞きに行って他になんとか方法はないかを模索していく予定です。
幸い、痛み止めはまだ効いているようなので、強力な麻薬を入れるレベルにもないようです。
(モルヒネは処方してもらってます)
体調が毎日変わるのでなんとも言えませんが、
少しでも体調が良い今のうちに体重を増やして欲しい。
治療も再開してもらいたい。
というのが家族の思いです。