かかりつけのお医者さんから、緩和ケア以外の選択肢がないと言われていました。
しかし、諦めきれずに膵臓癌の名医と言われている先生にセカンドオピニオンを申し込んで行ってきました。
膵臓癌名医の病院でセカンドオピニオンを受けてきました
関西から車で愛知まで父を連れていきました。
長旅でしたが、7人乗りの車でシートを寝かして移動しました。
その病院では、以下のことを言われました。
- 抗がん剤は今の体力ではできない
- ガンが広がりすぎて手術は無理
- 年単位は望めない

前日に、膵臓癌の名医の先生に見てもらうんだよ、とテレビの番組も見せて望みを持って出て行ったところでした。
父も期待していただけに落胆は隠せませんでした。
余命半年から一年という膵臓癌の現状
セカンドオピニオンでは望みがないという結論でしたが、今回セカンドオピニオンを受けたこと、本当に良かったと思っています。
その理由としては以下があげられます。
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まず、主治医にはもう治療できることがないと言われていたので、治療を放棄されたのかと不安になっていました。
でも、日本の中で名医と言われている先生でも見込みがないという結論になるんだということがわかり、今後の緩和ケアなどの治療に積極的な気持ちになれました。

それでも、抗がん剤をしてガンが奇跡的に小さくなれば手術ができるんじゃないか・・・?
と素人的には思ったので、先生には食い下がりました。
でも、そこで言われたのは。
「可能性にかけて効くかわからない抗がん剤で余命を辛いものにするか、生きている時間を痛みを和らげて穏やかに過ごすか。よく考えてください」
という旨のことでした。
抗がん剤は効けば効果がありますが、逆に余命を縮める可能性もある・・・
その現実が重くのしかかります。
体力が少しでも戻ったら抗がん剤を再開するか。

さらに追加で、
「抗がん剤ができたとしても、これだけ広がっていたら年単位の生存は望めないでしょう」
と伝えられました。
かなりショックな内容でしたが、帰宅時には父も母も逆に晴々とした表情でした。
父曰く、
「年単位のぞめないというなら、1年なんとか生きてみせる」
とのこと。
逆にやる気が出てきたようです。
実際、その後頑張って食べられるようになり、体重も1kg増加しました。
(一番軽い時より2kg増加)
今回セカンドオピニオンを受けたことにより、色々吹っ切れたように感じました。
最後に:年齢によるがんの進行スピード
「年齢的にがんの進行が早かった」(父は68歳)
ということも伝えられ、後悔の念も生まれました。
- 60代でも膵臓癌としては若い部類に入るなんて医療常識を知らなかったこと。
- 初期の抗がん剤治療で頑張れなかったこと。
- 初期段階ですぐにセカンドオピニオンに行っていれば何か変わったのかもしれないという思い。
今となっては後の祭りですが、取り返しがつかないこと。
早めに行動できれいれば何か変わっていたのでは・・・と考えてしまいます。
「膵臓癌は遺伝する可能性があるので、50代になったら膵臓癌の検査を受けてください」と長男は言われました。
