閉鎖・廃止されると何かと話題のフアランポーン。
バンスー中央駅に機能移転後、2023年現在の様子と利用の仕方についてお伝えしていきます。
フアランポーンの現在
中華街の隣にある「バンコク中央駅・フアランポーン駅」。
独特のドーム型の屋根でレトロ感のある建物です。
2023年1月19日に、フアランポーン駅はターミナルとしての機能をバンスー中央駅に移しました。
タイ政府は機能移転と共にフアランポーンを閉鎖したい意向だったようですが、問題も多く…
近郊路線は、反対にあって、最初の廃止を撤回して運行中。
通勤客対策として近距離普通列車など62本が引き続きフアランポーン駅発着で残っているとのこと。
バンスー中央駅も開業したばかりで混乱が続いて、うまく機能しきれていないみたいなので、落ち着くまで閉鎖はないのかなと個人的には思ってます。
フアランポーンの現在の運行状況
実際2023年2月現在も、しっかり運行されていました。
- 長距離路線は1月19日よりバンスー駅に始発に変更の張り紙
- フアランポーン駅から新中央駅駅へのシャトルバス運行中
- 短距離路線は今まで通りに「フアランポーン駅」始発
14:40 / 15:25 / 16:30 / 16 :35 / 16 : 40 / 16 :55 / 17:00 / 17:30 / 17:40 / 18:20 に列車が運行中でした。
行先は、ガビンブリ―、ロッブリー、チャセンサオ、プラチンブリーなど 東線及び近郊路線。
14時~18時の間の電光掲示盤ですが、1時間に1~4本程度運行していました。
ほとんどが、スクムビット方面(エアポートリンク下)を走る東線です。
- 案内所のタイ人に聞いた所
「今年いっぱいはまだ営業するのでは?」 との事。
ですが、政府の決定により変更があるかもしれません。
まだ閉鎖のアナウンスもされていないようなので、当面運行が継続されそうな状態です。
利用してみても普通にタイ人の足としてたくさんの人が利用していました▼
2023年1月30日乗車
フアランポーン駅構内は、冷房設備が完備されていて涼しく、ベンチも沢山。
勿論トイレもあります。
コーヒーショップも左右の2階に2店舗あり営業中。
駅の構内アナウンスを聞きながら、アイスコーヒーを飲みながら、旅人気分でのんびりと過ごせる場所です。
いつフアランポーンが閉鎖されるか分からないので、廃止されるまでに一度体験して見るのもおすすめです。
フアランポーンの国鉄利用!スクンビットへの行き方
フアランポーンからは、まだドンムアンやアユタヤにも行くことができます。
今回は、スクンビット(トンロー ・エカマイ)までフアランポーンから国鉄で行く行き方をご紹介します。
切符は、王様の肖像画の左側のブースで購入できます▼
行先は、電光掲示板に掲示されています。
タイ語と英語表記が交代に表示されています。
スクムビット方面に向かうには、東本線の列車にのります。
「チャチュンサオ・Chachong sao 」もしくは、
「ガビンブリ・Kabinburi」行きの切符を購入。
窓口で、「クロンタン・Khlong Tan 」と伝えればOK。
料金は、驚きの「2バーツ」!
列車は、以下の図中の駅に停車します。
実際には、途中の駅でなさそなうな所にも停車していました。
クロンタン行きのチケット(2バーツ)▼
王様の肖像画の下のドアを進むとホームがあります。
ディゼールの列車が既に数台停車しています。
各ホームに行先表示がされているので確認できます。
列車の出発時刻は、16時35分。
既に停車している列車に乗り込みます。
席は自由席で、思ったより座席は綺麗。
天井には、扇風機がゆっくり動いています。
窓は、手動で上下に開閉が出来ます。
ルーバー状のブラインドみたいな窓も上下が出来ます。
席は4人掛け。
空いている席を見つけて座っていると、
物売りが色々なものを売りにきます。
「ムーピン(豚の串焼き)ともち米」、「タイの伝統菓子」、「飲み物」。
何往復も大きな声で売り歩きます。
16時37分。定刻より2分遅れで、列車はゆっくりと動き出しました。
タイの列車は、始発時間は、ほぼ定刻通りに出発!
でも距離が遠くなると、少しずつ遅れていって、最後は大幅に遅延しがちです…
列車は、空港に向かう高架電車(エアポートリンク)の下を東に進んでいきます。
パヤタイ駅 → ラチャプラロップ駅 → マッカサン駅 → アソーク駅
聞き覚えのある地名も。
16時37分に出発した列車は、17時05分に目的地の「クロンタン駅」のホームに到着!
約30分の鉄道旅でした。
ただ、「クロンタン駅」は、ペッブリー通り沿いにあるので少し歩かないといけません。
降り立つと、エカマイ通りとトンロー通りは見えています。
ペッブリー通りの歩道橋を渡って、左に進むとエカマイ通り、右に進むとトンロー通り。
いつもの風景が見えてきます。
フアランポーン・バンコククルンテープ駅基本情報
場所: |
住所:1 Rongmuang Road, Rongmuang, Pathumwan, Bangkok 10330 |
利用可能時間 |
24時間 |
公式H P |
http://www.railway.co.th/Home/Index |
その他 |
フアランポーン駅の見所は?
フアランポーン駅の見所は、やはり建物自体。
1916年に駅として開業したという事なので、100年超えの歴史があります。
大きく広がる空間とステンドグラスの大きな窓が‘印象的。
現在は、冷房の為なのか、正面の扉は閉められています。
昔は、正面にKFCがあったのを懐かしく思い出しました。
始発駅独特の雰囲気があります。
大きな荷物も持って座る人。
オレンジの袈裟のお坊さんもよく見ます。
運賃が安く抑えられている為に、今でも地方に帰郷する人の足になっているような感じがします。
まとめ
ゆっくりと走る列車から見る景色は、スクムビット界隈の高層ビルの景色とは少し違った景色です。
線路沿いには、トタンで出来た、簡素な住宅が並んでいます。
列車ギリギリまで建物の屋根が続いている箇所もありました。
スクムビット界隈に住んでいるとタイは先進国の仲間入りをしたような気がしますが、線路沿いでは昔ながらのタイの生活が見られます。
鶏が飼われていたり、洗濯物が並んで、夕方には、炭火で料理をして煙があがっています。
バナナの木に実がなっていて、
線路沿いのベンチで美味しそうにビールを飲んでいるおじさん達。
貧しいようで、豊かな生活の人々。
30分程度の旅でしたが、タイの本当の姿が見られる鉄道旅に出かけてみるのも楽しいものです。
フアランポーン駅はいつ廃止されるか未定のため、閉鎖されて後悔しないように、まだ運行している現在のうちに行っておくのがおすすめです。
鉄道の廃止アナウンスは急になされることもありますので、タイランドニュースは要チェック。